お酒は飲めないし、社交的と言うより社交的風に振る舞うことしかできないわたしにとって職場の飲み会は複雑な場だ。
断り続けるのも印象が悪いと考えてしまうし、かと言って毎回参加するのも精神的にも肉体的にもキツい。
今の職場のいいところは、どうしても開催したい人が先に日程を決めたあと、「どう?」とやんわりと出欠の確認を取る。どっちでもいいよ、という雰囲気を必ず残してくれる。気分の乗るときは参加するし、先に予定を入れている時や気分ではないときは気軽にお断りする。
思い出すのは、過去働いていた職場でのほぼ強制的な飲み会。部署移動やらチーム移動やら何かしらの理由をつけて毎月部署内で飲み会が行われていた。
「いつならいける?」と全ての人の予定を確認し、全員参加できる日程を決めて決行。断ることすらできなかった。そして毎回、店内喫煙可の料理の美味しくない店。
出てくる料理で腹は満たせず、気化したアルコールに頭痛がはじまり、充満するタバコの煙で吐き気を催す。始終笑顔でなんでもないように約2時間、振る舞うわたしは馬鹿で偉かった。
飲み会が嫌で退職したと言ってもいいくらい、それくらい毎月の飲み会が地獄だった。直接の上司はとてもいい人だったし、周りの人にもよくしてもらった。だけど、それを上回るほどの嫌悪感に毎日毎日襲われ、ストレスで咳が止まらなくなった。だから辞めた。会社そのものがどちらかというとウェーイな会社だったのだ。わたしには無理だ。
そういう人間だけでやっておけばいいものの、個人の感覚なんてお構いなしに巻き込んでいく。
今の職場に満足してるかというとそうでもないが、とにかく害はない。やりがいはまったくない会社だけど、給料いただく分きっちり働きます。
飲み会は参加します。5回に1回くらいは。